何度も見たくなる!個人的おすすめの日本映画(邦画) 【14選】

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少し前にTwitterで『#好きな邦画とりあえず9本』というタグがトレンドに上がっていたので、
個人的におすすめの日本映画を紹介します。

個人的に好きな映画ですので、少し偏りがあるかもしれません。基本的にコメディ要素の強めのものが多く、ゆるめ、ドタバタ、淡々としている人間ドラマ映画が好みです。

目次

キツツキと雨

私が一番好きな映画監督、沖田 修一 監督の映画です。

ゾンビ映画の撮影の映画といえば「カメラを止めるな」が話題となり有名になりましたが、私は断然こちらが好きです。

2年前に妻を亡くして息子と2人暮らしの木こり、岸克彦( 役所広司)が、ひょんなことから「ゾンビ映画」にゾンビ役として出演することになります。そこで出会ったゾンビ映画の監督、田辺幸一(小栗旬)との物語です。

劇中の監督の田辺幸一(小栗旬)は、自分に自信が無く弱気な新人監督で、岸克彦( 役所広司)と交流することで、徐々に自信を付けていく映画です。

くすっと笑える場面が満載で、個人的に一番好きな邦画かもしれません。
主題歌は、今や超有名人となった星野源の『フィルム』です。

監督・脚本:沖田 修一
主演:役所広司 出演:小栗旬

南極料理人

キツツキと雨と同じく 沖田 修一 監督の映画です。

この作品は、実際に南極観測隊の料理人として勤務した西村淳さんのエッセイ『面白南極料理人』を原作にしています。極限の環境でも「食」の力で笑顔を生み出す様子に、リアルな説得力があります。

観ると心が温かくなり、お腹も空いてくるような“癒し系ヒューマンドラマ”です。

主演の堺雅人をはじめ、生瀬勝久、きたろう、高良健吾など演技派俳優たちが出演。閉鎖空間での男たちのゆるくてちょっと変な日常が、笑えて、沁みてくる演技で描かれます。

大きな事件が起こるわけではないのに、ずっと見ていられる不思議な安心感。疲れた心に寄り添ってくれるような、優しい空気感が魅力です。

「食」の魅力が全編にあふれている

カレーライス、とんかつ、ラーメン…極寒の南極で丁寧に作られるごはんが、とにかく美味しそう!料理がもたらす「癒し」や「人とのつながり」を体感できます。

おくりびと

名作映画ですね。
元チェロ奏者で、突然所属楽団が解散し、職を失った小林 大悟(本木雅弘)が、山形への帰省後、納棺師として成長するストーリーの映画です。

はじめは納棺師に抵抗があり、妻にも仕事の内容を内緒にしていたが、様々な人に出会い、社長(山崎努)と交流することで、次第に誇りをもって仕事をするようになる。

見るまでは、暗くて重いイメージを持っていました。
もちろん重いテーマという事は、変わらないのですが、その中でも、くすっと笑える場面があります。
本木雅弘が完璧に納棺するシーンは圧巻です。

監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
原作:青木新門/納棺夫日記

主演:本木雅弘
出演:広末涼子、山崎努、余貴美子

ジヌよさらば ~かむろば村へ~

ジヌ=銭(ぜに)恐怖症の松田龍平演じる、主人公、高見武晴(タケ)の物語です。
元銀行マンでお金恐怖症になってしまったことにより、1円も使わない生活を求め東京から移住した「かむろば村」でのドタバタ劇。

タケ(松田龍平)といそ子(片桐はいり)が銀行で大金を見て気絶するシーンは何度見ても笑えます。
原作は見ていないのですが、松尾スズキがどれくらい脚色しているのかも気になります笑

監督:松尾スズキ
原作:いがらしみきお/かむろば村へ

主演:松田龍平
出演:阿部サダヲ、松たか子

ザ・マジックアワー

三谷幸喜監督の映画は基本的に大体好きですが、中でもザ・マジックアワーが好きです。
佐藤浩市演じる売れない三流役者の村田大樹が、映画の撮影と騙されるも裏社会のヤクザの頭を前に完璧に演じ切っていくストーリーです。

街の裏社会でトラブルを起こした男(妻夫木聡)は、自分の命を助けるために、「伝説の殺し屋“デラ富樫”を連れてくる」と嘘をつく。
だが本物の殺し屋が見つからず、代わりに俳優(佐藤浩市)を「ギャング映画の撮影中」と騙して連れてくることに。俳優はそれを信じきって“役になりきり”、リアルな危機の中で演技を続けることに…。

勘違いとすれ違いの爆笑コメディ

「嘘を信じた俳優が、命がけの現実で名演技!」という設定だけでもワクワク。
登場人物たちの勘違いとすれ違いが連鎖して、テンポよく笑いが展開します。

劇中の「勘違い俳優」役を演じる佐藤浩市の演技がとにかく圧巻。
リアルと演技の境目がなくなるほどの“ノリノリの大真面目”っぷりが面白く、最終的には感動すら呼びます。

「マジックアワー」とは、映画撮影で最も美しいとされる“日の入り前の時間帯”のこと。
映画の中でもその“魔法の時間”が象徴的に使われており、映画を愛する人へのオマージュに満ちた構成が魅力です。

脚本・監督:三谷幸喜
主演:佐藤浩市
出演:妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、綾瀬はるか、戸田恵子

ステキな金縛り

こちらも三谷幸喜監督の映画ですね。

緻密な脚本と絶妙な会話劇で、荒唐無稽なストーリーを納得させる構成力は見事。笑いと感動が同時に押し寄せるのは、三谷作品ならでは。

「幽霊が法廷に出てもいいのか!?」という前提の時点で面白いですが、そこから広がるアイデアの数々に驚かされます。コメディでありながら“裁判とは何か”というテーマにも触れる知的な一面も。

単なるギャグ映画ではなく、人の思いやりや誠実さ、信じる力がラストに向かってじわじわと感動を呼びます。

豪華すぎるキャスト

深津絵里、西田敏行を中心に、阿部寛、中井貴一、小日向文世、生瀬勝久、浅野忠信などそうそうたる俳優陣が出演。名脇役たちの活躍も見どころ。

監督:三谷幸喜
主演:深津絵里
公開:2011年

桐島、部活やめるってよ

“いない主人公”という構造が秀逸

タイトルにもある“桐島”は一度も登場しません。
それでも彼の存在感が生徒たちの心にどれだけ大きかったかが、登場人物の行動や空気感を通して丁寧に描かれており、観る者に深い余韻を残します。

“青春のモヤモヤ”を掘り下げる良質な映画です。
誰もがどこかで感じたことがある、「このままでいいのか?」「自分は主役じゃない」という漠然とした不安や疎外感。
それがこの作品の中で、誰にも代弁されず、でも確かに描かれています。

バレー部・映画部・吹奏楽部・帰宅部など、それぞれの立場の生徒の視点が織り重なって物語が進行。
“スクールカースト”や“居場所のなさ”、“目立たないけど確かにある青春”など、リアルで普遍的な高校生の葛藤がにじみ出ています。

監督:吉田大八
原作:朝井リョウ /桐島、部活やめるってよ
主演:神木隆之介
出演:橋本愛、東原かすみ、東出昌大、松岡茉優

菊次郎の夏

北野武監督の映画です。
菊次郎(ビートたけし)が、一人の少年(正男)を遠く離れた少年の母親に合わせるために、旅をするロードムービー的映画です。
やっていることは、めちゃくちゃなんですが、なぜかほのぼのした描写になっています。
テーマ曲久石譲の「菊次郎の夏」はとにかく作品にマッチしています。

ちなみに、北野武といえば、最近ではアウトレイジシリーズが人気ですね。私は好みではありませんが(笑)

脚本・監督:北野武
主演:北野武 出演:関口雄介

デトロイト・メタル・シティ

デトロイト・メタル・シティは、爆音とギャップが笑いを生む、ぶっ飛んだコメディ映画です。原作は若杉公徳による人気漫画。

主人公根は心優しく、スウェディッシュ・ポップが大好きな青年・根岸崇一(松山ケンイチ)。
でもなぜか、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のボーカル“ヨハネ・クラウザーII世”として大人気に!
本当はオシャレでかわいい音楽がやりたいのに、ド派手な化粧と衣装で絶叫するロックコメディです。

監督:李闘士男
脚本:大森美香
原作:若杉公徳/デトロイト・メタル・シティ

少年メリケンサック

レコード会社で働くOL・かんな(宮﨑あおい)は、動画サイトで見つけた“パンクバンド「少年メリケンサック」”のライブ映像に衝撃を受け、即スカウトを決定したが、その映像は25年前のもので、今のメンバーはほぼおじさん化。

しかし契約は取り消せず、かんなはクセの強すぎるバンドメンバーたちを引き連れ、全国ツアーに出る羽目に。

脚本・監督:宮藤官九郎

主演:宮崎あおい
出演:佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、 三宅弘城

月とキャベツ

音楽活動をやめて、田舎でひとりキャベツを育てている元ミュージシャン・花火(演:山崎まさよし)。
そこへ、突然「ファンです!」と現れた不思議な少女・ヒバナ(演:真田麻垂美)がやってくる。
何もない日々の中に、少しずつ変化が生まれていきます。

ただのラブストーリーじゃない

年齢も価値観も違う2人が、静かに心を通わせていく姿が切なくて温かいです。
セリフは少なめだけど、目線や空気の変化がすごく心に響きます。

山崎まさよしの演技と音楽がすごくいい

本作が俳優デビューの山崎まさよし。自然体な演技と、本人が手がけた音楽が見事にマッチしています。
特に主題歌「One more time, One more chance」は、この映画を観たあと絶対忘れられない名曲です

監督:篠原哲雄
公開:1996年
主演:山崎まさよし

WOOD JOB!~神去なあなあ日常~

大学受験に失敗、彼女にもフラれ、なんとなく生きていたチャラい高校卒業生・勇気(染谷将太)が、ふと見かけたパンフレットの女性(長澤まさみ)に惹かれ、「1年間の林業研修プログラム」に軽いノリで参加してしまう。
だが、そこはド田舎・三重県の“神去村(かむさりむら)”。

電波なし、虫だらけ、山仕事は超キツい。

田舎あるあるや村の変なルールに、主人公がどんどん振り回されていくのがとにかく笑える!
でも、最後にはジーンとくる“熱さ”がちゃんとあって、バランスが絶妙です。

公開:2014年
監督:矢口史靖
主演:染谷将太

下妻物語

ロリータファッションが大好きで、お姫様みたいな暮らしを夢見る女の子・桃子(深田恭子)。
でも住んでるのは、のどかな田舎・茨城県下妻市。友達もいないし、毎日ひとりでロリータ道を極めてます。

そんなある日、暴走族に入ってるヤンキー娘・イチゴ(土屋アンナ)と出会います。
見た目も性格もまったく違う2人なのに、なぜかちょっとずつ仲良くなっていって…。

真逆な2人が友達になるのが面白い!

ふわふわロリータとゴリゴリのヤンキー。ふつうは絶対つるまない2人がケンカしたり笑ったりしながら、だんだん友情が深まっていくのがすごく良いです。

色づかいや音楽がめちゃくちゃオシャレで楽しい!テンポも良くて飽きずに観られます。
ファッションとか原宿系が好きな人は絶対ハマるかも。

脚本・監督:中島哲也
原作:嶽本野ばら/下妻物語
主演:深田恭子 出演:土屋アンナ

舟を編む

出版社で営業をしていた不器用な青年・馬締光也(まじめ みつや/演:松田龍平)は、ひょんなことから“辞書編集部”に異動。

そこでは、長年かけて新しい国語辞典「大渡海」を作るプロジェクトが進行していた。
言葉と向き合いながら、仲間と共に1冊の辞書を完成させようと奮闘する日々――。
馬締の成長、仲間との絆、そして小さな恋も描かれる、心が温まるお話です。

何万もの言葉を一つずつ調べて定義していく、地味だけど果てしない作業。
でも映画では、その地道さが“ロマン”に変わっていくのがすごい!
「言葉って、すごいな」「辞書って、こうやってできてるんだ!」と、自然と引き込まれます。

監督:石井裕也
公開:2013年
主演:松田龍平、宮崎あおい

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